タバコ・糖尿病・高血圧とEDの関係性

このページではタバコ・糖尿病・高血圧とEDの関係性の関係性についてご説明しています。

タバコとの関係性

喫煙の害と言うと、肺がんのリスクが有名ですが、同時にタバコはインポテンツの大きな原因の一つでもあります。
たばこの成分の中で、特にＥＤと関係の深いのは、ニコチンとヤニです。
ニコチンは、血管を収縮させてしまいますので、血流状態を悪化させてしまいます。
正常な勃起の為には、血流が多いことが前提ですので、タバコのニコチンにより、血流量を制限させてしまう為勃起に悪影響を及ぼし、最終的にはインポテンツの原因となってしまいます。
また、ヤニについては、肺の細胞に付着すると、心肺機能を低下させる原因となります。この状態も活発な血流を妨げてしまう事になり、勃起に必要な血流量に、マイナスに働くと考えられています。
また、ED予防には、血管の状態が良好な事が必要ですが、喫煙は動脈硬化の原因となり、血管に多大なる負担をかけてしまいますので、ＥＤ対策には禁煙が必要です。
とにかくタバコの害は、ＥＤ以外にも、様々な疾患の原因となり健康を損ないますので、禁煙グッツなどを利用しても、禁煙に取組み成功させる必要があります。
ちなみに、メンソールのタバコを吸うと、インポになると言う説がありますが、メンソールに限らず、全てのタバコはＥＤになる危険性が高いと言えます。

糖尿病とEDの関係性

ＥＤ（器質性ED）の大きな原因の一つとされるのが糖尿病です。
現在糖尿病は、生活習慣病の中でも、増加率が最も高い疾患と言われていて、糖尿病が原因となり発症する病気の危険性が叫ばれています。
その中で、ＥＤも糖尿病が原因で発症する場合が多い疾患の一つです。
何故糖尿病でＥＤになるかと言うと、糖尿病と言う病気が、血液と血管と神経を冒す病気だからです。
特に、血液の汚れと血管の障害は、勃起障害の大きな原因となります勃起のメカニズムにもあるように、勃起して持続する為には陰茎（ペニス）に、血液が溜まる必要があります。
然し糖尿病で、血管が動脈硬化を起こしていると、陰茎の中にある海綿体に、十分な血液を供給する事が、不可能になってしまいます。
また血液の汚れによる血流の低下も、勃起時の硬さを阻害する原因となります。
他にも糖尿病になると、高血糖に長期間さらされる事になる為、陰茎海綿体に分布する神経が侵されます。
糖尿病の合併症の中で、泌尿器系の症状では、EDが代表格となります。
更に、糖尿病治療の為に処方される薬による副作用でも、勃起障害を起こす事があります。
その為、糖尿病とＥＤを改善するには、食生活や運動習慣などの生活習慣を、改善する必要があります。
現在は糖尿病予備軍まで合わせると、その数は数百万人とも言われますが、実際に糖尿病患者の全ての方が、インポテンツになっていると言う事は無く、糖尿病患者の約半数がＥＤを発症していると言われています。 ですので、必ず糖尿病＝ＥＤと言う事でもなく、糖尿病のＥＤの方でもＥＤ治療薬（バイアグラやレビトラなどの）で改善が見られるケースも多くあるようです。
然し、だからと言って、糖尿病を改善せず、ＥＤを薬などで改善するだけの方法はお奨めできません。
何故なら、糖尿病もＥＤも生活習慣に影響される部分や、加齢に影響を受ける部分があるからです。
その為、運動や食生活等の生活習慣を改善して、生活習慣病を予防して行くことは、将来的に糖尿病とＥＤのみに関わらず、健康全般に役立つからです。
ＥＤを予防して、男性機能を長く維持していきたいなら、日頃からの良い生活習慣を持つ事は、とても大切です。
生活習慣病に関わらない体を維持する事は、４０代を越えてからの性生活に大きな影響を与えます。

高血圧とEDの関係性

高血圧はＥＤとも関係が深い疾患の一つです。
高血圧症の場合、動脈硬化を進展させ、血液循環障害をきたすというように、血管の障害が起こりやすい状態であると言えます。
その為、血管が硬くなったり、狭まったりすることで、陰茎への血流が阻害される為、高血圧はＥＤの原因になるとされています。
簡単に言えば、体全体の血の巡りの悪さが、陰茎動脈の血流にも及ぶ危険性が高く、その結果としてEDになりやすくなると言えます。
ＥＤ改善の為に、ＥＤ治療薬を使われる方も多いと思いますが、ＥＤ治療薬の多くは、上が90mmHg以下の低血圧の方や、安静時に上が170mmHg以上、下が100mmHg以上の高血圧の方の場合は禁止されている場合が多いですが、それ以下の場合は、高血圧でもＥＤ治療薬による改善が可能です。
（降圧剤服用等の高血圧治療をされている場合は除きます）
バイアグラ等の治療薬は、血圧を軽く下げる作用がありますが、上げることはありません。
ですので高血圧の治療を続けている方にも、治療薬は使えますが、高血圧の薬と併用した場合、血圧をさらに下げるため、多少のふらつきやめまいを伴うことがありますので、この点には注意が必要です。
また、高血圧の治療で使用される降圧剤には、性欲減退の副作用が見られる場合が多く、この事も多少ＥＤと関係があるのでは無いかと言う意見もあります。
他にも高血圧治療において必要とされる以上の血圧低下は、意欲の減退、性欲低下を招きやすくなります。
高血圧は運動不足解消や食生活改善、禁煙、断酒などの、生活習慣を改善する事により、改善する事が出来ますので、降圧剤に頼りきりにならずに、生活習慣を、見直すことが大切です。